food
私たち日本人にとって、カタツムリを調理したフランス料理のエスカルゴは物珍しく感じるもの。
しかし、当然のことながら、外国人の方からすれば驚かれる日本食べ物もあります。
では、そんな日本特有の食べ物とは一体何なのでしょうか?!
ここでは、外国人が驚く日本の食べ物や、日本特有の食べ物についてご紹介します。
生卵
外国人が驚く日本特有の食べ物として、まず挙げられるのが生卵です。
生卵としょうゆを混ぜて、炊きたてのあたたかいご飯の上に乗せて食べる”卵かけご飯”は、日本の旅館では定番ともいえる朝食料理のひとつであり、多くの日本人に愛されていますよね。
しかし、外国人の場合は、「生の卵を食べるのは食中毒になる危険がありそうで怖い!」と感じてしまうこともあるようです。
もちろん、卵を使った料理は世界各国に数多くありますが、生の卵をそのまま食べるという料理はほかの国にはほとんど見られません。
逆にいえば、私たち日本人が生卵を食べられるのは、「日本の卵が新鮮で衛生管理が行き届いている」からであるともいえそうです。
納豆
私たち日本人にとって、納豆は生卵と並ぶ朝食の定番メニューのひとつ。しかし、やはり外国人の多くは、はじめて納豆を食べるときに抵抗を感じてしまうケースが多いようです。
最近では、英語でも「natto」で通じることもあるようですが、一般的には「fermented soybeans(発酵させた大豆)」と表現されることが多い納豆。発酵食品特有のにおいがあり、ねばねばと糸を引いている納豆を見ると、たしかに最初は外国人が食べるのをためらう気持ちもわかる気がします。
しかし、納豆はナットウキナーゼやビタミンB2をはじめ、健康や美容に良い成分がたっぷり含まれている、日本が世界に誇る食べ物でもあるのです!
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わさび
アブラナ科に属するわさびは、日本原産の多年草植物。わさびは、寿司や刺身などの和食を食べるときには欠かせない、日本ならではの薬味です。
私たち日本人でもわさびを一気に口にしてしまうと「ピリリ!」と刺激を感じて涙が出てしまう…というケースもありますよね。
日本原産の食べ物だからこそ、外国人にとっては最初にわさびがどんな味なのか想像できないことも多く、大量に食べてしまって「口の中が大惨事!」となってしまうケースも多いようです。
また、日本のわさびは、メキシコ料理には欠かせない「ワカモレ」のペーストに非常によく似ていることも、惨事を招きやすい原因のひとつといえるのかも?!
白子
お味噌汁に入れて食べると美味しい白子は、実は魚の精巣であるということをご存知でしょうか?
主に白子の原料に使われているのはタラ、フグ、タイ、アンコウなどで、魚の種類によっても味の優劣があるのだそう。
脂肪分をはじめ各種栄養成分がたっぷり含まれた白子ですが、外国人からのウケはというと、「脳みそに似ている…」という意見も見られるなど、あまり親しみを持てる食べ物とはいえないようです。日本特有のほかの食べ物は食べられても白子だけは苦手、というケースも多く見られます。実際に食べてみると、とても美味しいということはわかっていても、何を原料にしているのかを最初に知ってしまうと、食べるのが難しくなるというケースもあるのかもしれませんね。
日本人から見て、中国料理、なかでも広東料理といえば「食べられるものであれば何でも食べる」というイメージがありますが、そんな中国人から見ても白子は特別な存在のようです。
馬刺し
馬刺しとは、主に長野県や熊本県でよく食べられている名物料理。材料となる馬肉は、豚肉や牛肉に比べると低カロリーで高タンパクであることなど、栄養学的に見ても非常に優れた食べ物です。
特に体内で素早くエネルギーになるグリコーゲンは、豚肉や牛肉とは比べ物にならないほどたっぷりと含まれています。
馬刺しは、馬肉を生で食べる料理ですが、これは馬肉に含まれている栄養成分が加熱で失わないようにするため。なぜ生でも食べられるのかというと、馬は牛や豚がかかりやすい狂牛病や口蹄疫、O-157などの病気にかかりにくいため、非常に安全性が高いからなのです。
そんな馬刺しに対しての外国人の反応はというと、「馬を食べるのはかわいそう…」という意見も。
とはいっても、馬肉を食べている国は日本だけというわけではなく、スイスやスペイン、フランス、中国などでも食べられているようです。
しかし、やはり馬肉を生で食べる馬刺しは、世界的に見ても珍しい食べ物といえるのかもしれません。
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まとめ
こちらでご紹介してきた生卵、納豆、わさび、白子、馬刺しは、私たち日本人にとっては深く考えることなく美味しくいただける食べ物ですよね。
そんな日本特有の美味しい食べ物ですが、外国人の目から見た場合、「えっ、それを食べるの!?」と感じてしまうこともあるようです。
日本と世界の国々の、このような食文化や食生活の違いについて知っておくことも、日本語教師として各国の生徒と接するときにきっと役立つはずです。
この記事は、「にほんご日和」に掲載された記事をKARUTAにて一部再編集しています。
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