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独特の素材や模様のある和食器は、海外へのお土産としても非常に人気です。
しかし、そんな和食器の魅力を外国人に紹介するとき、「具体的な特徴がわからない」という声は意外に多く耳にします。
そこでこの記事では、和食器における基本的な種類や、自分に合った食器選びをする際のポイントやメリットをわかりやすく解説していきたいと思います。
和食器とは?選ぶ前に知っておきたい基本の種類
和食器とは、日本独特の食文化に合わせてつくられた「器」です。
以下の種類に目を向けると、その特徴がイメージしやすくなると思います。
器の大きさ
和食器の多くは、サイズによって用途が異なるのが一般的です。
その大きさは、「三寸皿」や「八寸皿」といった昔ながらの尺貫法であらわされます。
●小皿(豆皿):薬味入れ、醤油入れ
●中皿:お菓子入れ、とりわけ皿
●大皿:パスタ、おかず
●大鉢:煮物 など
器の形
和食器の形で注目したいのが、小皿や中皿の多くは手に取りやすいものが多いということです。
これは、日本食を食べるときに「器を手に持って箸を使う」という文化につながる特徴となります。
器の持ちやすさは、ナイフとフォークを使う洋食器にはない魅力でもあります。
また、懐石料理などでは、菱形や四角形など変わった形状の小鉢に前菜などが盛り付けられることもあります。
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器の素材
和食器における多彩な素材は、器の手触りを重視する日本食と大きな関係があります。
素材の種類として代表的なのは、「土もの」と「石もの」の2つです。
いわゆる陶器である土物には、多孔質でザラザラとした質感があります。一方で、磁器である石ものは、すべすべしていて光を通しやすい材質です。
それぞれに異なる手触りのある和食器には、持ったときの感触で自分好みの一品を選べる魅力もあります。
器の模様
和食器には、植物や動物、幾何学模様といった非常に多彩な模様があります。
また、家族などの集まる冠婚葬祭などの行事や懐石料理などでは、以下のような縁起のいい模様の和食器が選ばれることも多いです。
●七宝:円形の永遠な連鎖がつながる柄、縁や円満などの願いが込められる
●六瓢:無病息災にちなんだ柄、災いを防ぎ福を招く縁起がいい柄
●青海波:幾層もの半円形を波のように反復させた柄、平穏な暮らしを願う
和食器にはこのように、見た目の印象やデザインだけでなく、縁起などの意味や願いから器の模様を選べる魅力があります。
自分に合った和食器を選ぶポイントやメリット
初めての一人暮らしや新婚生活で和食器を買いそろえる際には、以下のポイントで器選びをするのがおすすめです。
一汁三菜
家庭で使う和食器選びで最もシンプルなのは、日本の食生活の基本である一汁三菜を基準にそろえていくことです。
●茶碗
●汁椀
●中皿
●小皿
●小鉢
これらのお皿を最初にそろえておくと、それぞれに乗せる料理を決めるだけで、バランスのいい一汁三菜メニューが簡単につくれるようになります。
用途に合った大きさを
和食器の場合は、先述のとおり小皿や小鉢、中皿といった種類によって、適した料理の種類がおおよそ決まっています。そのため、これから和食器を買いそろえる場合は、単純に色柄の好みではなく「それぞれに何が入るのか?」を考えながら購入するのがおすすめです。
たとえば、1人~2人暮らしの家庭で和食器を買い始める場合、メインディッシュやワンプレート料理に使う大きな七寸よりも、取り皿やケーキ皿としても使える約15cmの五寸皿のほうがたくさんの出番があると思います。
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作家さんがたくさんでデザイン豊富
デザイン重視の人には、九谷焼や益子焼といった産地で活躍する作家さんの和食器をそろえていくのもおすすめです。お気に入り作家の器には、サイズを変えるだけで食卓をトータルコーディネートしやすい魅力もあります。また、好きな作家さんが1人いると、その方の新作発表やイベント参加などの楽しみも生まれることでしょう。
たくさんの作品を発表する作家さんの場合、その方の和食器をそろえるコレクター的な楽しみも得られると思います。
丈夫で使いやすく熱しやすく冷めにくいから料理向き
耐久性が高く、料理の温度を逃がしにくい和食器は、実用性を重視する人にも非常におすすめです。
たとえば、保温性が高い陶器は、最初に肉じゃがなどを食卓に出しても、家族の食事中に料理が冷めにくい魅力があります。一方で、高温で焼き上げることの多い磁器の場合、電子レンジに使えるものも非常に多いです。
和食器のこうした実用性に目を向けると、料理を出す順番を考える女性の負担も軽減しやすくなると思います。
まとめ
今回は、和食器に興味を持つ方のために、細かな特徴や自分に合った器を選ぶ際のポイントなどを整理してみました。最近の和食器業界には、海外のメニューにもマッチするデザインのものが多く登場しています。
気になる方は、自分のライフスタイルに合ったお皿をぜひ、そろえてみてください。
この記事は、「にほんご日和」に掲載された記事をKARUTAにて一部再編集しています。
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