praise
友人が優秀な成績を収めたとき、褒め言葉で気持ちを表現し一緒に喜びたいですよね。日本語で誰かを褒めたいときはどのように言えば良いのでしょうか?日本では、褒める相手との関係や、褒めたい内容、褒める時の話し手の気持ちでさまざまな表現を使い分けています。定番の「いいね(īne)」や「いいですね(īdesu ne)」以外を使った褒め方をできるようになりましょう。
1. すごい(sugoi)
「すごい(sugoi)」は、日本人がよく使う褒め言葉です。使う場面が限定されず、自分が相手の態度や行動を見て感心したときや、「これはいい!」と思ったときに使います。考えて使うというよりは、直感的に感じて使う表現です。
例文
ひとりでここを掃除したの?すごい!
Hitori de koko wo sōji sita no? Sugoi!
Did you clean this place by yourself? Amazing!
例文
すごい!まるでプロが作ったみたいな料理だ!
Sugoi! Marude puro ga tsukutta mitaina ryōrida!
Wow! It's like a professional cook!
「すごい(sugoi)」は、かなり親しい間柄の相手に使いますが、褒めたい相手とまだ親しくなっていないときや会話の相手が年上のときは敬語を使って、「すごいです(sugoi desu)」と言います。
例文
ギターがたった1週間で弾けるようになったんですね!すごいです!
Gitā ga tatta 1-shūkan de hikeru yō ni natta n desu ne! Sugoi desu!
So you learned to play the guitar in just one week! That's amazing!
「とてもすごい!」と表現したいときには、「すっごい!(suggoi!)」、「すっご!(suggo!)」、「すご~い!(sugōi!)」を使います。これらの言い方は、とてもカジュアルな表現なので、友達どうしで使いましょう。相手が先輩の場合は、「すごいです(sugoi desu)」と「です(desu)」で敬意を表しても、相手には失礼に聞こえます。
例文
すっご!こんなきれいな空、初めて見た。
Suggo! Konna kirē na sora, hajimete mita.
Amazing! I’ve never seen such a beautiful sky.
例文
あの空見て!すご~い!
Ano sora mite! Sugōi!
Look at that sky! Awesome!
2. 素晴らしい(subarashī)
「素晴らしい(subarashī)」は、「すごい(sugoi)」より丁寧な表現です。「感心している」、「心から深く感じている」ことを相手に伝えることができます。また直感的に使う「すごい(sugoi)」とは違い、褒めたい理由も一緒にいう場合に使うことが多いです。
例文
この絵は才能を感じさせます。素晴らしい。
Kono e wa sainō wo kanji sasemasu. Subarasī.
This picture gives me a sense of talent. Great.
相手とまだ親しくなっていないときや相手が年上のときは、「素晴らしい(subarasī)」ではなく「素晴らしいです(subarasī desu)」と敬語を使いましょう。敬語は相手に丁寧さや心から感心していることがはっきりと伝わる美しい表現なので、気持ちをこめて言いましょう。
例文
5か国語が話せるんですね。素晴らしいです。
Gokakokugo ga hanaseru n desu ne. Subarasī desu.
You can speak five languages. It’s wonderful.
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3. 素敵(suteki)
「素敵(suteki)」は「すごい(sugoi)」と同じように、どの場面でも使える便利な言葉です。おしゃれな服を見て「素敵」と言うこともあれば、自分らしいやり方で丁寧に生活している人を「素敵」と表現することもあります。まるで絵のような魅惑的な景色を見て「素敵」と言ってもいいですね。「素敵(suteki)」は、「おしゃれ」、「心地いい」、「なんだか嬉しくなる」、そんな気持ちになったときに使う表現です。
例文
素敵!その服どこで買ったの?
Suteki! Sono fuku doko de katta no?
Cool! Where did you buy that outfit?
例文
桜並木だ!素敵!
Sakura namiki da!Suteki!
Cherry trees! So pretty!
「素敵(suteki)」はいつでも使えて便利ですが、男性はこの表現をあまり使いません。この表現は聞き手に女性的な印象を与えることも関係しているようです。「素敵(suteki)」の他に、いろいろな場面で男性が使いやすい表現として「いいね!(īne!)」があります。「いいね!(īne!)」は男女関係なく使えます。
4. いいね(īne)
「いいね(īne)」も「すごい(sugoi)」と同じくさまざまな場面で耳にします。「すごい(sugoi)」との違いは、褒め言葉としての印象が弱いということです。「いいね(īne)!」は相手に同意したり、賛成するときには使える言葉ですが、賞賛の意味は強くないので、相手を心から褒めたいときには不向きです。
相手が年上の場合、または上司の場合は、必ず「いいね!(īne!)」ではなく、「いいですね(īdesu ne)」と敬語にしますが、それでは不十分です。「いいね!(īne!)」は単純な褒め言葉としてでなく、善し悪しを判断していると解釈されてしまい、生意気な印象を与える場合があるからです。
例文から考えてみましょう。会社で、部下が上司の意見に感心して言った場合です。
例文
いいですね!わたしも賛成です。
?desu ne! Watasi mo sansē desu.
That‘s a good idea. I agree.
部下は上司の意見に心から感心し、「いいですね!(īdesu ne!)」を使いました。しかし上司によっては、部下のくせに、善し悪しを判断するのは生意気だ、と思う場合もあります。このような誤解を防ぐために、「いいですね!(īdesu ne!)」と言ったあとに、「私も賛成です(watasi mo sansē desu)」という言葉で同意の意味であることを補足しましょう。
5. さすが(sasuga)
「さすが(sasuga)」も褒め言葉の一つですが、単純な褒め言葉としてだけではなく、深く感心している様子が伝わる表現です。
例文
この料理おいしい!さすが!
Kono ryōri oishī! Sasuga!
This dish is delicious. That is as good as I expected!
目の前の料理を褒めると同時に、数々のおいしい料理を作ってきた過去の実力も褒めているのです。話し手がその実力を知っている、認めていることも伝えているので、褒められた人はとても嬉しくなります。
日本語には、褒めるときの言い方がたくさんあります。いつも同じ言い方で相手を褒めるのではなく、そのときの自分の気持ちに合った褒め言葉を使えるようになるといいですね。さらに、「さすが!(sasuga!)」のように意図を加えたより高度な褒め言葉が使えると、もっと楽しくなるでしょう。日本語が少しでも気になったら、経験豊富な先生が実用的な日本語を教えてくれるヒューマンアカデミー日本語学習Plusに無料会員登録してみませんか?
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