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よく聞く言葉ながら「自分でやっている」という日本人は意外と少ない「盆栽」ですが、海外では非常に人気があり「BONSAI」として意味が通用するのをご存じでしょうか。
ここでは、そんな盆栽の人気が高まったきっかけや起源、盆栽に対する海外の反応などについてご紹介しています。
海外で人気が高まる盆栽(BONSAI)
「盆栽」が「BONSAI」として、海外での人気に火がついたきっかけについて解説します。
人気が高まったきっかけは?
日本の盆栽は第二次大戦以降から、海外でもじわじわと知名度を上げていましたが、人気に火をつける大きなきっかけとなったのは1970年に開催された日本万国博覧会だといわれています。
日本万博博覧会に設置された日本庭園は多くの外国人を魅了し、中でも一つの鉢の中で自然を表現した盆栽は、ひと際注目を集めることとなりました。
特に、通常は大地の上でしか見られないような大木の風景を鉢の上に切り取って表現したり、さまざまな技巧を凝らしてもなお完成することのない芸術作品として、大きく評価されたのです。
現在、盆栽は海外でも「BONSAI」として通じる日本語となっており、盆栽の展示会なども精力的に開催されています。日本貿易振興機構(JETRO)によると、2016年の植木、盆栽輸出額は80億を突破しており、農林水産省では2020年に150億までの輸出拡大を目標としているようです。
盆栽の起源は?
現在の盆栽(BONSAI)は日本語ですが、もともとの起源は中国にあります。中国語の「盆栽」は「penzai」と読み、単に鉢植えを意味しますが、紀元後700年頃には鉢の中で小さな植物を育てる「Pun-Sai」が発明されたといわれています。
盆栽が日本へと伝わったのは、他の中国文化が積極的に取り入れられるようになった鎌倉時代頃といわれており、それが江戸時代に職人の手によって洗練され、今では日本独自の文化として定着しているのです。
中国から伝わった文化が長い時を経て、日本独自のものへと変化していくのは、他の文化や芸術にもよく見られるものですが、盆栽もそうした自然を扱う芸術の1つだといえるでしょう。
日本の伝統的な文化である盆栽ですが、一時期は「お年寄りだけのもの」「マニアックな趣味」という位置付けがされていましたが、世界から高く評価されることにより、日本国内でも盆栽が再評価される傾向にあるようです。
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盆栽の聖地!世界盆栽大会に海外ファンが集結!?
盆栽ファンの間では、4年に一度開催される「世界盆栽大会」も人気です。埼玉県で開催された第1回を皮切りに、アメリカ、韓国、ドイツ、プエルトリコなど世界中で開催されてきました。
直近の大会は2017年で、28年振りにさいたま市で2度目の大会がおこなわれ、1億円もの盆栽も展示されるなど、世界中の盆栽ファンを熱狂させました。
次回の開催は2021年にオーストラリアで開かれる予定となっており、今から国内外を問わず熱い視線が注がれています。
盆栽(BONSAI)は動画も人気!海外の反応
海外で人気の盆栽は、youtubeでも「BONSAI」で検索するとたくさんの動画が出てきます。ここでは「盆栽の作り方動画」に集まる海外の反応をご紹介しましょう。
(https://www.youtube.com/watch?v=L1FDfwyjkrs)
「盆栽の作り方」というタイトルのyoutube動画では、全編英語で盆栽の作り方を解説しており、2020年2月の時点で630万回もの再生数となっています。
日本庭園の中で、盆栽園などから購入した樹を自分で鉢植えに入れ、枝の剪定やデザインのやり方など、盆栽にする手順がわかりやすく解説されており、コメント欄には以下のようなコメントが集まっていました。
ヒントをありがとう!ますます盆栽が好きになった(ブラジル)
気に入ったよ!今度試してみようと思う(トルコ)
シンプルに美しいし、素晴らしいよ(スペイン)
盆栽初心者にはとても親切でわかりやすい動画だね(フィリピン)
すごく良い動画だからこれからも更新してほしい!(インド)
コツや細かい部分もわかりやすいからみんなにシェアするよ。ガーデニングスキルがアップすると思うな(モロッコ)
わかりやすいし興味深いわ。アップしてくれてありがとう!(ロシア)
盆栽の動画に多くの国の人がコメントされていることからも、注目されているかがわかりますね。
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まとめ
日本の盆栽は古くに中国から伝わり、現在は日本独自の文化となっていますが、日本万国博覧会で世界中の人に披露されたことをきっかけに、海外にも盆栽ファンを増やすこととなりました。4年に1度世界のさまざまな国で開催される「世界盆栽大会」が注目を集めたり、盆栽の作り方を英語で解説する動画が多くの再生回数を集め、多くの国からコメントが寄せられたりするなど、現在もその人気は衰えることがありません。
「BONSAI」が世界共通語になっているほど浸透している盆栽の魅力について、日本人なら今一度再確認してみてもよいかもしれませんね。
この記事は、「にほんご日和」に掲載された記事をKARUTAにて一部再編集しています。
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