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私たちが当たり前に触れて過ごしてきた日本文化のなかには、海外では驚かれるような変わったものも存在します。
他国との違いや、外国人が日本文化を目の当たりにしたときの反応を知ることは、異文化交流において欠かせない教養であり、海外旅行の際にも役立つ知識です。
そこでこの記事では、海外で驚かれる日本文化について、他国と比べながら詳しくご紹介します。
海外で驚かれる少し変わった日本文化とは?
今回は、四季折々の定番イベントをはじめとして、海外で驚かれる少し変わった日本文化を8つ厳選しました。
いずれについても言えることですが、ポイントは「他国ではどうなのか」です。日本では当然のことであっても、海外では考えられないようなことは意外と多く存在します。
成人式を全国一斉におこなう
日本における「成人式」と言えば、社会的な大人として認められる、人生の一大イベントです。服装にスーツを選ぶ新成人も多いですが、国内外問わず、振袖や袴のイメージが先行しているため、日本ならではの行事であることは一目瞭然かもしれません。
とは言え、似たような文化は海外にも存在します。たとえば、アメリカの「Sweet sixteen」では、運転免許が取得できる16歳を大人とみなし、その年の誕生日を盛大にお祝いするそうです。
もちろん、誕生日は人それぞれなので、全国一斉に成人をお祝いする日本とはタイミングが異なります。
ひな祭りに高価な人形を飾る
女の子の成長をお祝いする日として、毎年3月3日におこなわれる「ひな祭り」も、海外で驚かれる日本文化の一つです。
元々、女の子だけの祝い事が少ない海外ですが、それ以上に驚かれる理由が存在します。その正体は、親が娘の健康と成長を願い飾りつける「ひな人形」です。
と言うのも、ひな人形の値段が高価なことに起因しています。クリスマスなど、海外でも家族で子どものために飾りつけをする文化はありますが、ひな祭りほどお金をかけることはあまりないようです。
そもそも、どうして人形なのか不思議に思う部分もあるかもしれません。
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バレンタインデーは男性にチョコレートを贈る
毎年2月14日に訪れる「バレンタインデー」は、ローマ帝国時代のキリスト教司祭が由来となっており、世界的な共通認識で、“恋人たちが愛を誓い合う日”とされています。
日本においては、女性が男性にチョコレートを贈る日という認識が一般的ではないでしょうか。実は、贈る側や贈り物が決められているケースは世界でもめずらしく、日本独自の風習となっています。
特に、チョコレートを贈り物としている国は、世界でも日本だけです。チョコレートと聞くと、どうしても欧米をイメージしがちですが、戦後、製菓会社の従業員が宣伝して広まった風習が起源であると言われています。
鶴を縁起のいい鳥とする
日本における「鶴」は、長寿や繫栄、吉兆の象徴として、昔から縁起のいい鳥とされてきました。その証拠に、ことわざや民話、芸術作品や風習などで優遇されて登場することも多いです。
しかしながら、信仰の対象となりやすい動物は、文化圏により、イメージが真逆になることも少なくありません。
鶴もまたしかりで、ケルト神話に親しみがある北欧諸国では、“死を運ぶ鳥”として畏怖されています。また、ハイチで信仰されるブードゥー教においては、“悪魔の使者”という役柄です。
このような文化圏では、千羽鶴などはもってのほか。とても失礼なことなので、頭の隅に留めておきましょう。
入学式は4月におこなわれる
日本の「入学式」と言えば、桜咲く4月におこなわれる、新生活の始まりを告げる行事の一つです。日本ではあまり不思議に感じることはないかもしれませんが、実は、4月に入学式を実施する国はほぼありません。
グローバルでは、欧米諸国(アメリカ?フランス?イギリス)や中国、モンゴルなどが採用している9月入学が一般的なようです。
音を立てて食事をする
文化圏によって、大きな違いがある食文化。海外であまり受け入れられない日本独自の食文化として、「音を立てて食事をする」ことが挙げられます。
日本では、蕎麦やうどん、ラーメンなどの麺類を食べる際、すすって音を立てることが一般的です。しかしながら、静かにゆっくりとした食事が美徳とされることが多い海外では、あまりよい印象を与えません。
海外の日本食レストランにおいても、日本の食事作法を優先させる人は少ないそうです。周囲の人に不快感を与えないためにも、海外旅行の際には、注意したほうがいいかもしれません。
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飲食店が無料の水とおしぼりを出す
外食産業における、「飲食店が無料の水とおしぼりを出す」サービスは、日本人にとって、もはや当たり前の文化となっています。
ワインなどのドリンクと合わせて無料でもらえる場合もありますが、水は有料で注文するのがグローバルスタンダード。おしぼりに関しては、日本以外ではほぼ見かけないサービスです。
こうしたサービスは、日本が誇る“おもてなし”文化の最たるところかもしれません。
同じ民族の国民が同じ言語を話す
あまり意識することはないかもしれませんが、日本のように、「同じ民族の国民が同じ言語を話す」国は世界でも異例です。
これには移民などの歴史的要素も深く関連しますが、アジアやヨーロッパ、世界中のどの国々を見ても、多民族国家が大半を占めています。
まとめ
普段、何気なく触れて来た日本文化も、海外との違いを比べることで、より尊く感じられるのではないでしょうか。
また、他国の文化を理解して、互いを尊重し合うことは、不要なトラブルの防止にもつながります。海外を訪れる際はもちろんのこと、日本国内においても、本記事の知識が異文化交流の一助となれば幸いです。
この記事は、「にほんご日和」に掲載された記事をKARUTAにて一部再編集しています。
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